保険相談に来る人の7割がしてしまう5つの失敗|現場17年のFPが解説

保険

はじめに

今回は、現場で見てきた「相談に来る人の7割がやりがちな5つの失敗」を、できるだけやさしく、リアルにお伝えします。

保険相談を受けていたときに、「あ…このパターン、まただ」と思うことがよくあったのでご紹介しますね。

こういう方がくると、“この人にぴったりな保険”というのをなかなか提案しづらくなります。FPが最適な保険を提案してくれなかったら何が起きるかというと・・・「入った保険は実は無駄だった」ということが起きる可能性が高くなります。

FPサイドには2パターンの人間がいて「いわれた通りにしか提案してくれない人」「自分がいいと思うものを提案してくれる人」。

前者に出会うと“あなたにとってただのムダだけど?”みたいな保険になってしまうことがあるんですよ!

一見すると、お客様の思い通りにしてくれるのだから親切に見えますが…せっかく保険相談のプロのところに相談に来たのなら、もっと自分に合った保険が選べるのに…そんな“惜しい相談の仕方”をしているお客様が本当に多いんです。

(わたしは、絶対一回は「あなたに必要な保険伝えときますね!」っていいますけどね。)

もし、あなたが、5つのパターンに当てはまっていたら、保険で損する可能性もあるので、しっかりチェックしてこれからの保険相談の時思い返してみてくださいね。

保険相談に来る人の7割がやりがちな5つの失敗

①「医療保険ください」──野菜を買うように来る

「医療保険ください」

スーパーで“キャベツください”と言うような感覚で来られる方、実はかなり多いです。ただ、保険は食品と違って“買えばとりあえずOK”というものではありません。

本当は、何を守りたいのか 何が不安なのか どれくらいのリスクがあるのか この部分を整理したうえで選ばないと、必要な保障が抜けてしまうことがあります。

医療保険に入りたい“理由”や“目的”を一緒に言語化するだけで、選び方の精度が一気に上がります。

②「安いやつでいいです」──値段から入る

もちろん家計は大事。でも、“安さだけ”で選ぶと、あとで困るケースが本当に多いです。

保険は「安い=お得」ではなく、「必要保障に合っている=お得」 です。

安さを優先しすぎると肝心な保障が足りなかった 結局使えなかった という“もったいない結果”になりがち。まずは必要額。そのうえで家計とバランスを取るのがベストです。

③ ネットの意見をそのまま信じる

最近、SNSでも「この保険に入るな!」とか「この保険はおすすめ!」とかよく見かけます。私が見ていて「おお!そのとおりやん」っていうものもあれば「え!そんなこと言ってるの?この人から入ったお客さまかわいそう・・・」という情報も多くあります。

ネットの情報は便利ですが、“その人の状況”があなたと同じとは限りません。

たとえば…家族構成 収入 住んでいる地域・持病や体質・ リスクに対する価値観。 全部バラバラなのに「この保険が正解!」と断言している記事もあります。

ネットはあくまで参考程度に。

最終判断は、自分のライフプランに照らし合わせることが大切です。情報は“あなた用”にカスタマイズして初めて役に立ちますよ。

④ 損得だけで考えてしまう(使わないと損)

「どうせ使わないから損ですよね?」「元取れないなら意味ないですよね?」

こう言われることもよくあります。でも、保険は“当たったら得するゲーム”ではありません。家計を守る仕組み=リスクヘッジ です。

火災保険も、車の保険も、使わない方が幸せ。医療保険やがん保険も同じです。「損したくない」気持ちは大切にしながら、「自分の生活を守るために必要か」で考えると、選ぶべき方向が見えてきます。

⑤ 気になるものだけ加入してしまう

CMやSNSで見たものだけ“ピンポイント加入”して、肝心の基礎部分が弱い方も多いです。

たとえば…「がん保険は入ってるけど生活費の備えはゼロ。」「 医療保険はあるけど死亡保障が不足 」「単品保障ばかりで全体像がバラバラ」などなど。

保険は“組み合わせてやっと完成”するもの。気になる部分だけ埋めても、全体がスカスカだと守りきれません。そして、なによりあとで欲しいものを付け加えていくと、保障が重複して無駄になったり、元の保険を見直しできなくて邪魔になったりしがちです。

保険は「全体のバランスを見る」ことが、実は一番の損しない加入方法です。このバランスをみたり、隙間がないかを確認するのってやっぱり「プロ」じゃないとできない技なんですよね。

失敗を防ぐためのコツ

これらの5つの失敗は、悪いことではありません。むしろ 「そう考えてしまうのが普通」 です。

大切なのは、

  • 目的を整理する
  • 必要な保障額を確認する
  • 自分のリスクと価値観に合うかを見る

この3つだけ。これができれば、ムダのない、あなたに合った保険選びができます。

そして、保険のプロに「わたしに必要な保障はどんなものですか?」って聞くところからスタートすれば大きく外れることはないと思います。

わたしが多くのお客様の保険相談をうけて・・・

今回上げた失敗5つは、わたしが実際、保険相談を受けたお客様にもよくいました。

  • がん保険を検討していたが、損益分岐点がわからなくなって加入検討をやめた銀行員。
  • もう削りようもないくらいぺらっぺらの医療保険の証券を持ってきて「安いのに乗り換えたい」って言ってきた夫婦
  • ご主人がたくさん保険に入っていたので、「就業不能を中心に最適化したい」といっていたのに、最終的に全部解約して終身保険だけにすると言い張った嫁

お客様っていろんな思いがあるし、最初に相談会をして納得していただいても、家に帰って誰かと話すと、意見が180度変わってしまうこともあります。

もちろん最後は自分で決めること、納得して加入することが一番大事なのですが、せっかくFPと話すんですから、知識や情報をもっと盗み取ってほしいなって思います。

保険は、「急に万一のことがあったとき自分を守れるように加入すること」が大事。そして、今納得するものに加入しても、ライフプランは絶対変わります。そのときにちゃんと「見直せるような保険の入り方をすること」が大事です。それが一番「保険で損しない裏ワザ」だと私は思っています!

インスタグラムでも、みなさんが損しない保険の「裏ワザ」いっぱい投稿しているのでよかったらチェックしてみてくださいね!

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