私たち世代になると、親の年金や介護などが気になってきますよね。私の両親も80代そろそろ半ば。まだまだ二人ともとっても元気でありがたいのですが、やっぱりいつ何が起きるか心配です。
保険料のことや生活費のことあれこれ考えると「扶養に入れた方がいいのかな」なんてことも考えますよね?
税金や社会保険のルールは複雑で、何から確認したらいいかわからない…そんな方も多いのではないでしょうか。 この記事では、親を扶養に入れる時に知っておきたい制度や注意点をわかりやすく解説します!
親を扶養に入れるとは?

40〜50代になると、自分たちの生活もそろそろ落ち着き、そろそろ親の面倒を見ることも視野に入ってくる頃です。そのときに「親を扶養に入れる」という選択肢が出てきますよね。一言で「扶養」と言いますが日本には扶養制度は二つあります。
- 税金上の扶養
- 社会保険上の扶養
両方の仕組みを理解しておかないと、思ったよりも損をしています可能性がありますので注意です。
税制上の扶養控除について

税制上の扶養の条件
親を税制上の扶養に入れるには条件があります。
- 親の所得が48万円以下(公的年金のみなら年金収入158万円以下、給与収入であれば103万円以下)
- 生活を一にしていること:納税者が同じ世帯で暮らしながら金銭的に面倒を見ている、もしくは別世帯や離れて暮らしていても金銭的に援助している親族が該当します。
これらに該当した場合に税控除を受けることができます。
税制上の扶養のメリット
では、扶養にできたらどんなメリットがあるのでしょうか。 これ単純明快。 扶養側の所得税と住民税が安くなります。
社会保険上の扶養について

社会保険上の扶養の条件
もう一つの扶養である社会保険上の扶養です。
- 年収130万円未満が目安(60歳以上や障害者は180万円未満)
- 親の年齢が75歳未満である(75歳以上は後期高齢者医療保険制度に加入するため)
社会保険上の扶養に入った場合のメリットとデメリット
メリットは、親の社会保険料が無料になる。という点です。なんだかお得ですよね。
一方でデメリットは、親の医療費の負担割合が扶養者と同じとなるということです。つまり扶養している本人が自己負担割合3割であれば、親も3割です。また高額療養費制度の自己負担上限額も本人と同じになるので、場合によっては親自身が社会保険に入るよりも医療費は高くなることがあります。 健康保険組合によっては親の年齢に応じて2割負担になったり軽減することもあります。
扶養に入れる上での大きな注意点

扶養に入れる上で絶対知っておかないといけないのが、世帯が「同一」か「違う」かにより親が負担する介護保険料や介護費用が変わってくることです。
介護保険料:65歳以上の親を扶養に入れて同世帯で生活する場合、親の分の介護保険料が増加する場合があります。これは、介護保険料が世帯収入に基づいて計算されるためです。介護保険料の増加は、特に経済的に余裕のない家庭にとっては、大きな負担となる可能性があります。
介護サービス費用:介護サービスの自己負担額の上限もまた、世帯年収によって異なります。同世帯で暮らすことで介護にかかるサービス費用が高くなってしまうことがあります。
税制上も社会保険上も「同一世帯」であることは絶対要件ではありませんので、別居の親を扶養することも可能です。扶養のために一緒に暮らす・・・というのはしっかりと考えた方がよいです。 またすでに一緒に住んでいる場合には安易に扶養にいれてしまうのではなく、実際にかかってくる費用とどちらが負担が大きいのか理解したうえで扶養に入れる入れないを選択しなければなりません。
まとめ

私の父は78歳まで鉄工所の現場で働いていました。本当は80歳まで働きたかったみたいですが、会社の方針がかわり高齢者は雇用継続しないことになってしまいました。突然契約終了となり、父がすごく落ち込んでいたのを覚えています。 そんな、年がいっても現役バリバリな父だったので、私は扶養しようとか面倒みようなんて逆に言い出せませんでした。ですので我が家としては「私が親を扶養する」ということには無縁でした。 あ、ちなみに過去形で書いていますが、現在父は84歳でめちゃ元気です笑 この「親を扶養する扶養制度」。使い方によってはありがたい制度ですが、間違えると大変な制度なのでぜひしっかり覚えていってくださいね。
- 税制上の扶養と社会保険上の扶養は仕組みも条件も別
- 税制上の扶養のメリットは扶養する側の所得税と住民税軽減
- 社会保険上の扶養のメリットは、親の社会保険料がタダになる
- 親と一緒に住んでいると(同一世帯)だと介護保険料や介護サービス費用が高くなるので、扶養するときにはこのあたりも知っておくほうがよい
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