入院一時金って必要!?つけてた友人・つけてない私のリアルな話

保険

皆さんの保険に入院一時金ってついてますか?入院したときに、日数に関係なく“どーん”一時金がもらえる保障です。

過去のブログでもお話していますが、私はこれをつけてなかったんですよね。当時は主流じゃなかったというのもあるんですが「日額保障と特定疾病の一時金とかでカバーできるか。保険料も抑えたいし」とちょっとケチってました。

私自身の経験でも、私が保険を勧めた友人を見ても「うわ、入っておけばよかった!!」ってちょっと後悔しています。

今回はそんな入院一時金って実はかなりつかえるという話を、実例ベースでお話しますね!

みなさん保険加入や見直しの参考になれば幸いです。

入院一時金ってどんな保障?最近は少なくなっているの?

入院一時金とは?まとまったお金が受け取れる医療保障

入院一時金は、1回入院したときに1回、まとまった金額が支払われる保障です。主に保険の特約(オプション)で付けられることが多いです。主契約(メイン)としても存在しますがすごく少ないです。「1日あたり〇〇円」という日額保障とは違って、入院回数に応じて「1回につき5万円」など定額で給付されます。

通院治療の増加で日額より“一時金”が使いやすい時代に

昔は「長期入院に備える」目的で日額保障が中心でしたが、今は1~5日の短期入院や通院治療が主流になってきていて、まとまったお金がサッともらえる一時金のほうが「使いやすい」と感じる人も増えています。また1回の入院で1回もらえるものなので、何日入院したかは問いません。通常の日額保障が退院してからしか給付金を請求できないのに対し、一時金は入院開始してすぐに請求できることが多いです。入院初期の費用補填にも使いやすいというメリットもあります。

まだ選べる商品は多いけれど・・・減少傾向も?

実は最近、入院一時金に対しては保険会社の規制が厳しくなってきています。

たとえば、従来では入院一時金の業界最高保険額は約40万円くらいでした。そして他社の保障額は関係ありませんでした。しかし2024年4月からは各保険会社が共通情報を確認している契約内容登録制度の改定に基づき、各社でいくらの入院一時金に入っているかわかるようになりました。そのため各保険会社は「全社を通算して60万円まで」とか「40万円まで」とか制限を設けるようになりました。また最高の保険金額も引き下げ傾向にあり、「最高保険金額は20万円まで」とか、「入院日額の10倍まで」など制限を設けています。

なぜこんなことが起きているのか?というと原因はコロナ不正な請求によるものです。

保険会社の取り扱いが厳しくなる背景とは?

保険会社は保険料を集めて、それらを保険金として支払います。しかし、もしもみんなが請求したらどうなるでしょう?保険金の支払いが保険料より多すぎて保険会社は成り立たなくなります。もしくは不健康な人と健康な人が同じ保険料を払っていたら、不健康な人は大きな給付金を何度も受け取れるのに健康な人はほとんど給付金を受け取れないという不平等がおきます。ですので告知や診査があり同じような人たちが同じような保険料を支払って同じような保障が持てるように保険は成り立っています。とはいえ、未曽有の感染症や災害がおきるとこの限りではありません。

コロナ禍では、罹患すると自宅待機の場合、「10日入院しているのと同じ」扱いとなっていました。そのためそれに従って保険会社は保険金を支払わなければなりませんでした。罹患者がかなり多かったので相当額の支払いが発生しました。

時は少し遡りますが、とあるセミナーで「この会社はこういう簡単な入院手術で給付金もらえるよ。ただしあまりに大きな金額は年収制限あるから〇〇って書いてね。職業は〇〇で・・・」なんていう怪しい話法が生まれました。そしてたくさんの人が同じように保険代理店に駆け込んだんです。そしてそのセミナーでは「このタイミングでこういって給付金を請求しましょう」というレクチャーもあるようで、たいがい加入してからすぐに給付請求することが多いようでした。

こういったコンプライアンス抵触案件が多くなり、保険会社は入院一時金に対する規制をさらに厳しくしていきました。

もしこんな話を聞いたら、「危ないな!」って思い出してくださいね。保険会社はかなり厳しくチェックしていますので一度名前があがると、もうそこの保険会社で保険に入れなくなるかもです。

こういった理由から、一人あたりの入院一時金額が制限されています。もうすでに大きな金額を持っている人は見直しの時に極力減らさないように気を付けてくださいね。

「入っててよかった!」リアルな体験談

入院一時金をつかったリアルな体験談

わたしが某保険会社の営業をしている頃、主契約が入院一時金の商品を取り扱っていたので友人に「こんな使い方あるらしいよ~」って何気に話したら、「入りたい!」って言われ申し込みをしたことがあります。1回で30万円もらえる保険。余計なオプションはなしでした。

それから数年たって、時は「コロナ禍」。友人からは「コロナになったので一時金もらいました!」という報告でした。コロナ流行も初期だったので「給付金役に立ってよかった。」って思いました。

そして私もコロナにかかったので、友人にどこの病院いけばいいか聞いたらそのついでに返事が・・・。「また私もコロナにかかったので給付金請求します!」。これには私もびっくり!

しかもこの保険、いまでは「お宝保険」に該当するものでした。現在の医療保険は通常、退院してから次の入院までの間に30日から180日までのインターバルがあり、その間に入院すると同じ入院とみなされます。「病気入院して退院→違う病気入院した」という場合も1入院となります。ただ、昔の保険は、前回の病気と今回の病気に因果関係がなければ別の入院とみなすものが多くあり、この保険もその一つでした。(感染症は一度完治して、再度感染しても別の病気とみなされます。)

なので、友人は前回から2,3か月しか経過していないのに再び給付金30万円を手に入れました!

それだけではなく、最近、友人からは頭の皮膚に良性腫瘍がみつかって切除することになったそうです。トータルで3回くらい手術が必要なのだそう。しかも皮膚の伸縮の度合いにより半年に1回くらいの手術だそうで。うまく3回入院一時金をもらうようです。実際の入院は1泊2日なのに!これはもう医療費の補填ではなく「儲け」レベルですよね。

短期入院でも“どーん”と出る安心感

友人いわく、「給付金がこれだけもらえるからこの手術受けようって思った」そうです。まとまった一時金がもらえるって思ったら、精神的な安心感も、終わった後のご褒美感もありますよね。もちろん一時金は使い道が自由です。入院手術にかかる費用のカバーはもちろん、病院行き来のタクシー代など様々な用途に使えます。もちろん痛い手術のあとのご褒美お買い物・・なんてのもありですよね。

見ていて思った。「ああ、わたしなんで入ってないんだろう!?」

当時この保険を販売していた保険会社の社内では「この保険めちゃいいよ」って聞いてたんです。でもその時はなんだか自分の保険に時間や気持ちを割けなかったんです。友人と違って年齢的にも結構いい保険料になったというのも腰が重い理由の一つでした。

でも、高くても入っておけば“大腸ポリープ切除”のときも“コロナ感染”のときも、”乳房の検査”のときも一時金もらえて、「元は取れていたのに!」なんて皮算用してしまいます。まさに「後悔先に立たず」ですね。

入院一時金、見直すならどこを見る?

見直すときにチェックしておきたい3つのポイント

わたしは入院一時金を付けていないせいでとっても後悔しているので、このブログを読んでくださるみなさんには損のないように見直しのポイントをお伝えしますね。

自分の保険に「入院一時金」がついているか確認する

意外と入っているつもりでもついていない人も多いです。(わたしのように)まずはご自身の保険に入院一時金がついてるのか確認しましょう。そしてついている場合は、給付は「入院が決まった段階で一時金だけ請求できるのか」「退院して他の入院日額などと一緒でないと請求できないのか」確認しましょう。早くにもらえるほうが初期費用に充てれるので安心です。

金額と条件をチェックする

最近では少ないですが、まれに給付金支払い要件が「入院2日以上だったら出ます」というところもあります。ご自身の給付金は日帰り入院でもでるのか確認しましょう。入院一時金に関しては日帰りか1泊2日以上かの差はものすごく大きいので必ずチェックしたいポイントです

現在“入院一時金の保障がない”もしくは“追加したい”なら今のうち!

「いままだ入院一時金がない。」もしくは「少ししかついてないからもう少し持ちたい!」ということであれば、まずは新しく保険に入って入院一時金を付けることをお勧めします。できれば主契約が入院一時金のものが入院日額など、すでに持っている保障にお金を払わずに入院一時金だけ持てるのでお勧めです。ちなみに2024年以前に加入したものは合算されませんので、それ以外でトータル60万円以内で、かつ保険会社も3社以内におさまるようにしましょう。一時金だけかき集めるのは保険会社への心証が良くないのでNGです。

まとめ:「備え」は“できるうち”にするもの

ここまで入院一時金の事例を交えて必要性をお伝えしてきました。

入院一時金って、けっこう役に立つ保障だと思います。何日入院しても+アルファで必ずもらえるものです。また使い道は色々で、短期入院だとお小遣いみたいに使えるし、長期入院なら自己負担の補填になります。

私もいままでお客様には「あった方がいいですよ」と提案してきました。それなのに自分では見直しもせずほったらかしに!その結果、後悔しかない状況になりました。最近もあらためて見直ししようと思ったのですが保険料が高くて諦めました・・・。

「これから保険に入る人」「見直しを考えている人」にはぜひ選択肢の一つとして入院一時金を検討してほしいなと思います。

医療保険については過去のブログ記事やインスタでも語っていますので、是非みてみてくださいね。

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